しゃーないかな、このままで。

自分の好きなこと、居場所づくり、子育てなどで感じ考えたことを書いていきます。

こどもの気持ち

昨日、古民家を開放しているときに「いっしょに、バトミントンしようよ」と
男の子がラケットと羽をもって誘ってきてくれた。
誘ってくれる少し前に次女から「ぱぱ、本よんで」と言われて一緒に本棚の前に行って本を選んでいるときだった。

最初に次女が誘ってくれたから男の子に「ごめんね、さきに本を読もうね、って
誘ってくれたから本を読むあいだ、まっていてね」と言うと男の子は
「うん、わかった」と言い、次女が選んだアンパンマンを読む横に座って
一緒にボクの読む絵本を聞きながら待っていてくれた。
ときどき、「バトミントンをまだ?」と聞きながら。

そして、アンパンマンの本を読み終わると次女は、「もう1つ読んで」とお願いをしてきた。
ほんとは、男の子のほうのお願いが先になるんだけど、ここで断ると次女が荒れるだろうなあ、と
思い、それを避けるために男の子の順番だったんだけど、次女に「あと1冊でおしまいだよ」と言い
男の子にも「あと1冊だけ読ませてね」と言い、もう1冊を読み始めた。
男の子は「いいよ」とは言ってくれたけど「バトミントンまだできない?」と聞いてきている。

しばらくすると男の子は、立ち上がりボクの横からいなくなった。
いなくなったことは横目で気づいたけど、それ以上目で追っていなかったら
道路に出てバトミントンをはじめたいた。気づくのが遅れたボクは、
「ごめんね、あぶないからバトミントンは中でしてね」と
ちょっと大きめの声で言い、それを聞いてくれた男の子は建物の中に入ってきた。

その後、絵本が読みおわり、さあ男の子と遊ぼう!と思うと、その子は違う遊びをしていた。
ボクの前を通り過ぎても誘うことなく遊びをしていた。

ボクは「ああ、悪いことした」と思った。
そもそも、バトミントンをする約束を自分の娘のために破り、さらにバトミントンをしているのを
その子の言い分も聞かず、一方的に注意してしまったなあ、と。
ボクと一緒にしていれば、そもそも道路ではせずに注意されることもなかったと。

一人申し訳ない気持ちになっていたら、男の子から折り紙を「はんぶんに折って」と言ってきてくれた。
ああ、良かったと思いながら折り紙を折っていると、おともだちへの手紙の代筆も頼んでくれた。
それをしながら、どんどん気持ちが楽になっている自分に気づいて、
いやいやこれも、まずいんじゃないかと感じた、「なに楽になってんの」と。

こどもたちは、ボクにチャンスをたびたび与えてくれる。
こっちが理不尽なことをしたしても。
ボクのことを一緒にいてもいい人としてくれているとチャンスをくれる。
そこに、甘えて、大人たちと比べてやり直しやすいから、とかかわりを雑にしているんじゃないか。

でも、子どもは間違いなく傷ついている、それは一緒にいてもいいが大きいほど傷ついている。
ボクはそのことをもっと大事に考えないといけないと思った。