迷惑じゃない、心配なんや。
ふだん、どうでもいいことばっかり話してくるおじさんがいます。
例えば「スマホ片手で操作できるんか!」と言うので
「ぼくの小さいからできるんですよ、ほら小さいでしょ」と見せると
「そうやな、わしのはもっと大きいわ」
「でも、大きいから画像も大きく見えるんや!」
とわははーと笑い、この後は下ネタになっていく。
またある日は「おまえ朝何時から走ってるんや」
「走るときは5:30ぐらいですよ」と答える。
すると「あほやなー、ほんで、そんな体力つけてどうするんや」
でこの後はやっぱり下ネタになっていく。
そんな具合なので、申し訳ないですがたまに、面倒だなあって
思うこともある、おじさんです。
でも、いつもこんな具合なので、遠くで目が合うと、こっちは微笑んでしまい
ちょっと嬉しい気持ちにもなります。
そんな、おじさんですが昨日は
「このまえ、お酒飲みすぎたやつがおってな、迷惑かけてすまんかった、って
メールがきたんや」
「でもな、わしは、迷惑なんか、かけられたと思っていない、心配なだけや、
と返事したわ」
と言いい、この日はそこで電話が鳴ったので話は終わり会釈して別れました。
が、この言葉がずーっとそれから引っかかっているんです。
いいなあ、って。
もう、いつもしょうもない、ほんと、どうでもいいことしか言わないくせに
たまに、こんなことを言うんだよなあ、このおじさん。
ぼくも、このおじさんに心配してもらえることをしてみたい、って思いました。